VOL.9

野菜にこだわり<有機農法で育てた野菜の八百屋さん>を
併設した本格的なフレンチレストラン

グラン・ド・レーヴ 立川 由紀さん
野菜が大好きでいろいろな旬の野菜の美味しさを知ってもらおうと、自らが持つ直営農場や契約農家から仕入れた野菜を提供するフレンチレストランを昨年6月オープンさせたオーナーの立川由紀さんにお話しを伺いました。

[ 企業プロフィール ]
  ・店舗名:グラン・ド・レーヴ(フランス語表記:la Graine d'un Rêve)
  ・設立年月日:2014年6月
  ・URL:http://g-reve.com/
  ・事業内容:フレンチレストラン

本格的なフレンチをカジュアルなお値段で提供するとともに
店頭でこだわりの野菜を販売しています。

事業内容はフランチレストランです。ソースにこだわった伝統的なフランス料理をお出ししています。本場フランスで修行したシェフが作る本格的なフレンチですが、カジュアルなお値段で提供しています。

あとみなさんに野菜の美味しさを知ってもらいたくて、店頭で週2回ほど、有機農法で作ったこだわりの野菜を契約農家から直接仕入れて販売しています。また月1回、池上本門寺で開かれる朝市で野菜の販売もしています。契約農家だけでなく、耕作放棄地を知人と借りて自分達で育てたこだわりの野菜を作ったりもしています。

 

野菜に係わる仕事がしたいと、
1年間野菜づくりを学びました。

起業する前はコンピュータ系の会社でずっと会社員をしていました。でもこのまま定年まで会社にいて、それから何か新しいことを始めるのってどうなんだろうという疑問もあって・・・。野菜に係わる仕事がしたいと思っていましたので、60歳を過ぎてからだと体力的にきついのではないかと思いました。人生1回きりなのだからやりたいことをやろうと思いましたし、ちょうどその頃、早期退職制度というのもあってまとまったお金が入ることも後押しになりました。

それで、まず1年間野菜を作ってみようと思い行動しました。
耕作放棄地をなくして日本の農業を元気にしようという発想を持った会社があって
そこでは教育事業もやっていてそこで1年間野菜作りを学びました。
そしたら思いの他野菜がものすごく採れちゃって。これは八百屋さんをしてもいいかもと思いましたが、いろいろ計算してみると八百屋さんは単価が低いですし利益があがらないので、じゃあこの野菜を食べてもらうにはどうしたらいいか、そうだレストランだということでレストランの道を選びました。レストランにすればロスも減るし、いろいろなところから珍しい野菜を仕入れて皆さんに紹介もできるし、これはいいぞと。
また野菜作りを学んだ後は、商工会議所や創業プラザなどの創業スクールにも通って起業について学びました。

起業して良かったこと、大変なこと

良かったと思うのはレストランや野菜の販売をして、「美味しかったよ」とか「また来るからね」とお客様の声に日々接して反応が直接わかるし、お客様に満足して頂いていることが実感できることです。

反対に大変なのはやはり資金繰りのこととか、経営的なことを全部自分一人で考え決めていかなければいけないことです。会社員時代は同僚に相談したりみんなでディスカッションしたりしていましたが今は自分一人です。また日々のお店の仕事があって週1日しかお休みはありませんので、じっくり考える時間があまりありません。
そんな時、創業スクールの仲間が業種はみんなそれぞれ違うけれど、同じような悩みを抱えているので本音の話ができよき相談相手となっています。仲間づくりができたということで、スクールにいって本当に良かったなと思います。

将来的には「種」から「芽」、
「花」そして「実」へと成長していけたらと思います。

お店の名前にある「Graine」とは“穀物の種”という意味なんです。今のお店(la Graine d'un Rêve)は“夢の種”という意味なんですが、このお店が成功したら次は“夢の芽”という名前にして、そして花が咲いて“夢の花”、そして実が成って“夢の実”という風に成長していけたらという思いがあります。フレンチレストランにとどまらず次はイタリアンかもしれないし、そして最後には小さくてもいいから5室くらいのゆっくりリラックスできるホテルができたらと思っています。自分の好きなもの、好きなことにずっと携わりながら自分のわがままを実現させていきたいと思います。

あとに続く後輩たちへのメッセ―ジ

私が起業して強く思ったのは、やろうとしていることに自分の思いとか信念を明確に持つということです。私は人に何かを言われると揺らいでしまうことがあって、もっとカジュアルにしたらとか高級感をだしたらとか、アドバイスを受けるとそうかもしれないとぐらついてしまうことがありました。自分でこうしたいんだという明確なイメージやコンセプトを強くもって、自分に自信を持つことが大切だと思います。

インタビューを終えて

昔ながらの下町感がただよう西小山の路地に、おしゃれなフレンチレストランが出来た時は、こんなところに?とびっくりしましたが、最近では周辺にも何店か新しい店が出来てきて通り自体がなんだかおしゃれになってきています。
立川さんは“西小山を盛り上げよう!”と、同じ西小山にお店を持つ女性オーナー3人でスタンプラリーサービスを始めたり、共同でブログを始めたりと積極的に活動されています。お店の名まえにあるように“夢の種”が成長して“夢の実”がたわわに実るまで夢の実現に向けて頑張ってください!

(インタビュアー:滝)

 

 

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