VOL.16

ワインを楽しむワイン人口の拡大を目指して、
新しいワインライフを提案

ワインライフ 代表 ワインライフプロデューサー ミホヒラノさん
ワインをもっと身近に感じてもらおうと、手軽に飲めるワイン、ビジネスマナーとしてのワイン、家庭の食事に合うワインのお話やワインの歴史・文化などについてのセミナーや執筆、コンサルティングなどの事業を展開されているヒラノさん。大好きなワインだからこそワインでの起業には躊躇したそうです。今回はいろいろな職業の経験を経て、大好きなワインで起業したヒラノさんにお話しを伺いました。

[ 企業プロフィール ]
  ・事業所名:ワインライフ 
  ・設立年月日:2014年9月
  ・URL:http://www.winelife.biz/
  ・事業内容:ワインに関するセミナーの開催、講演、コンサルティング(飲食店、輸入会社)イベント企画、執筆  

ワインをもっと身近に感じてもらえるようなワインセミナー、イベントを開催しています。

事業としては、主に初心者向けのワインセミナーの開催、ワインに関する執筆、飲食店のコンサルティング、ワインイベントの開催など、物販以外のワインに関することをビジネスにしています。今世の中にあるワインスクールというのは、資格を取るために本格的な知識を学ぶものが多いのですが、私がやっているのはたとえばスーパーなどで売っているワインの上手な選び方、頭の痛くならないワインの見つけ方、普段の家庭料理に合わせやすいワインとは?といったより身近なワインについてのお話をしています。
またワインの歴史をひも解いて日本で最初に入ってきたワインはどんなものだったのか、日本で最初にワインを飲んだのは誰だったのかといった日本におけるワインの歴史やワインの産地のお話をしたりもします。
それに人とワインの関係についてのお話をすることもあります。たとえばその人の性格からどんなワインが好きかがわかりますし、逆に好きなワインからその人の性格やタイプがわかったりします。そうするとコミュニケーションに役立ちますし、プレゼントする時にどんなワインを贈ると喜ばれるか提案することもできます。豪快な社長さんが繊細なワインをお好みだったりすると実はきめ細やかな人だったりするのかなと・・。その他、ワインの世界的な潮流があって、最近は和食がブームなように食事がライトになっていて、ワインも食事とともにあるお酒なので、同じように軽くなっている傾向があります。ですからこれからは日本のワインも出番が増えてくるのではないかと思います。
セミナーではこういったいろいろな切り口でお話をして、ワインをあまり飲んだことがない人にもワインに興味を持ってもらって、ワインを楽しむ人が増えることが私の使命だと思っています。

好きなワインだからこそ最初はワインでの起業には自信がありませんでした。

大学を卒業した時は就職氷河期でフリーターや派遣社員などいろいろな仕事を経て、ワインの輸入販売会社に勤めました。ワインという好きな商材ではあったのですが、そこの職場環境や将来を考えた時に、ゆとりのある人生が描けなくて・・・。それで会社勤めはもういいかなと感じ、自由な時間を作れる働き方ができるように起業しようと思いました。
最初はワインではなくコーチングで起業をしようと考え、コーチングの勉強をしたり、起業塾に通ったりしました。けれどもコーチングをする人は世の中にゴマンといて、自分が持っている知識といったらやっぱりワインしかなくて・・・。ただ好きなだけにワインでの起業は自信がありませんでした。目標値が高かったですし、普通の人に比べたら確かに知識はあるけれどワインの世界からみたら自分はまだまだで、そんな私が人に教えるなんて無理だと思っていました。
そんな時に人からやってみたら?と背中を押され、とりあえずお金をかけずにできることからしようと思い、書くことが好きだったのでまずはブログやフェイスブック、メルマガでワインに関する情報発信をしました。そしたらわりとすぐのタイミングでウェブメディアから連載の仕事をいただいたり、ネットラジオに出てみないかとお話があったりして、何か波に乗せられるような動きが次々とありました。それはとてもありがたいことだったし、断る理由もないので動きだして行くうちに、これが私に与えられた使命なのだと思いワインを仕事にしていこうと思いました。

  

起業してからはいろいろなことから解放され、のびのびやっています。

起業して良かったと思うのは時間の拘束から解放されたことです。もともと夜型だったのですが朝早くから満員電車に乗って行かなくてもいいと思うと、心理的にものすごく楽になりました。それに組織にいたころは自分がやりたい事よりも「人の和」を気にして、波風をたてないようなことばかりにエネルギーを使っていました。また会社の決まりごとやルーティンワークなどにも向いていなかったなと思います。今はそれらから解放されてのびのびとやっています。
また起業してから出会う人が変わりました。自分を取り巻く人がお客様も含めて前向きな人が多くなりました。愚痴をいう人がほとんどいなくなりました。それは何故かと考えた時に、まず自分が愚痴を言わなくなったり言い訳を聞かなくなったりしたからかなと思います。

あと会社員時代は毎月入るお金が決まっているのでその中でやりくりしようと思っていました。今は毎月定期的に入るわけではありませんし金額もマチマチです。何か大きなやりたい事、欲しいものができた時に、それを可能にするためにどうやって稼ごうかと考え、そういう時は仕事をがんばろう、仕事を作ろうと何事にもチャレンジしますし、逆に疲れた時は少し仕事をセーブしたりと働き方が変わりましたね。

大変だなと思うこともいろいろあるのですが、やはり一番は集客です。集まりがよくない時には知人などに声かけて来てもらったりして集めていますし、参加されるお客様同士の関係にも気を使います。時にはセミナーよりも下心のあるお客様がいらっしゃったりして・・・。そんなところには気を使いますね。

起業とは自分の可能性を拡げてくれるもの

私にとって起業とは、自分の可能性を拡げてくれるものです。そしてのびのびできることです。これまでは「私ってこんなもの」と思っていましたが、起業してから思っていなかった自分に出会えました。それは起業するとやらなきゃいけないことがたくさんあって、今までと違うことをたくさんするようになって、それに伴い出会う人も増えて、小さいと思っていた夢をもっと大きくしてくれる人に出会えたりして、自分の可能性がどんどん拡がる感じがします。

今後の活動としては、直近ではセミナーや講演活動をもっともっとやって、ワイン人口のすそ野を広げていきたいと思います。そしてその先では大学でワイン文化論の講義を持ちたいと思います。
世界のワイン文化がどう普及していったか、その裏にある宗教のこと、食生活とワインの関わりなどワインを通して食への感謝、文化について教えられたらと思います。またワインについてだけでなく、これまで自分がいろいろ働いてきた中で経験してきたことや生き方論など、もっと広い視野でのお話や教育分野にも入っていけたらと思います。ワインの仕事は次の夢へのピースかもしれないと思っていて、まだまだ発展途上中です。

あとに続く後輩に応援メッセ―ジをお願いします。

私はできることから始めました。いきなりお金を借りてお店を作ってというのではなく
できることから始め、やっていく中で修正をかけながら、本当にやりたいことを見つけていきました。方向性がはっきり見えない時はまずはあまりお金をかけないでできることから始めることだと思います。今は時代的にチャンスだと思います。今はお金をかけず誰でも情報発信ができる世の中です。そして自分にないものを見るのではなく、自分が持っているものを意識して前向きに進んで行くことだと思います。

インタビューを終えて

私もワインが大好きなのでヒラノさんのお話を伺うのを楽しみにしていました。好みのワインを聞くとその人の性格がだいたいわかるというお話はとても興味深く感じました。そういえば私は昔は力強い自己主張のはっきりしたワインが好きでしたが、最近では繊細ながらも複雑な味わいと香りワインが好きです。私も年を重ねて丸くなったということでしょうか・・・。難しいワインの知識を教えるのではなく、もっと身近にワインを感じてもらえるよう、いろいろ切り口でまさに「ワインライフ」という他とは違ったポジションで事業を展開されています。ヒラノさんのやりたいことや夢はまだまだたくさんあって今はまだ発展途上にあるとのこと。夢に向かってどんどん突き進んでくださいね。
(インタビュアー:滝)

 

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