VOL.8

髪の深刻な悩みに対応した特殊美容室として
独自のポジションを確立

hair booth sazi  高原まゆみさん
「脱毛症」や「薄毛」など髪の悩みをもつ方々の専門の美容室として開業。最初はお客様ゼロからのスタートだったそうですが、今では予約のなかなかとれない人気美容室へと成長した「ヘアブース サジ」の高原まゆみさんにお話しを伺いました。

[ 企業プロフィール ]
  ・店舗名:hair booth sazi (ヘアブース サジ)
  ・設立年月日:2008年7月
  ・URL:http://hairboothsazi.com/
  ・事業内容:特殊美容室

脱毛や薄毛など髪に悩みを抱える人たちのための美容室です。

当店は髪の深刻なお悩みに対応する美容室です。主に「脱毛症」「アレルギー症」などの方々のための専門の美容室で、東洋医学に基づいたハーブを用いた施術をしています。

もともと大手のかつらメーカーに12年くらい従事していました。そこで髪に関する深い悩み(薄毛、アレルギーによる脱毛症など)を抱える人達とたくさん接してきました。そういう人たちと接するうちに、自分なりのスタイルややり方でそのような髪の悩みに対応した美容室をやりたいと思ったのがお店を持ったきっかけです。そして思い立ったら割とすぐに動き出して行動しました。

 

最初はお客様ゼロ、お金もないところからのスタート。

長年の夢とか計画的に考えていて始めたわけでなく、思い立ってすぐの起業でしたので最初はたいへんでした。お客様はゼロ、お金もない状況でのスタートでしたので今思うとよくやったなあという感じです。勢いでしたね。お金の借入れをしたり、場所も全く考えていなかったので場所探しをしたりしました。場所は当初実家のある藤沢か、当時住んでいた武蔵小杉あたりを考えていましたが、昔友人とよく遊んでいたこの武蔵小山にたまたま降りた時にこの物件と出会い、決めました。会社を辞めて約半年でお店をオープンさせました。思いつきというか勢いで動きましたが、ただ始めるにあたって協力してくださる人はずいぶんいました。協力してくださる人や助けてくださる人など本当に人には恵まれていましたね。

効果はうたえないので、治癒していく経過をブログで発信。

オープンした当初は余裕がなくてたいへんでした。商品を入れるにあたっても、とても高価なものなので仕入れるのもギリギリでしたし、商品知識を得るための勉強会への参加もなかなか行けなくてメーカーの方にも半分怒らたりしました。
本当に高い商材なので、最初のころは親にもやってあげられないほど余裕がありませんでした。正直バイトしようかなと思ったこともあります。

とにかくお客様を増やそうということで、ブログを立ち上げたり、地域誌に広告を載せたりしました。また最初の頃は普通のカットだけのお客様も受けていました。そのうちにお客様の数も増えてきて、オープンして3~4年目くらいで本来やりたかった髪に悩みをもつお客様に絞った展開ができるようになりました。
医療機関ではないので効果をうたうことはできませんので、実際に当店の施術で脱毛症が治っていく経過をブログで発信したりして、結果をみて信頼して頂くことが大切だと思っています。

 

起業して良かったのは自分の思うようなやり方でできること、
そしてお客様を大事にできること。

起業して良かったなと思うのは、まず人に認めてもらえるようになったことです。会社員だったころはそんなに信用してもらえないという思いがありましたが、独立してからは周りの見る目が変わったというか、人から認めてもらえるようになったと感じます。

また自分の思うように、好きなように仕事ができるようになったことです。会社にいると、やりたくないことや思いに反するようなこともしなくてはなりませんが、今は自分のやり方で自由にやれるようになりました。お客様に時間もかけられるし、流れ作業にしないで気を使うこともできます。会社だとここまでしかできないとか時間などの制限があって、結果としてお客様を大事にできていないと思うこともありますが、今は思うようやってあげられることができ、お客様のことを大事にすることができます。そしてお客様の大切さやありがたさは独立してからよくわかるようになりました。

起業とは・・・

始めるときにそれなりの借入をしましたし、ダメになった時のことも考えたりして、ある意味では挑戦というか、自分に何がどこまでできるのか試してみたいという思いがありました。これまでそういう経験がなかったのでこういう挑戦も面白いかなと。それに漠然ですが「できる」という思いはありましたね。

今後はウチのような施術ができるお店が増えていったらいいなと思います。技術や施術を教えて人を育て加盟店のようなことができればと思います。そして「脱毛症でお悩みならへアブースサジ」と言われるようになりたいと思います。

あとに続く後輩たちへのメッセージ

これをやるならこれができないといけないとか、これをやるならこれが必要といった固定観念をあまりもたないことだと思います。私はかつらメーカーにいたのでカットなど美容室としての基本的なことはあまり得意ではありませんが、多くの脱毛症の方々の事例を見てきたし、また接してきたことでカウンセリングには自信があります。ですからそれを専門にした美容室ができるのではないかという信念がありました。固定観念にとらわれないでこれという信念があればそれにかけてみていいと思います。またそれが、人があまりやっていないことであればなお良いと思います

インタビューを終えて

お客様ゼロ、資金もあまりない中でのスタートだったそうですが、今では新規のお客様だとなかなか予約のとれない人気のお店となっています。「脱毛症や薄毛でお悩みの方のための美容室」という他にあまりない独自のポジションであることや、それまでのご経験や知識を活かした起業だからこそ、今のような人気店になりえたのだと思います。近隣のみならず遠くからわざわざいらっしゃるお客様も多いと聞きました。またお店がお休みの日に、専門家を招いてのセミナーや髪に悩みをもつお客様同士の交流会なども開催さていて、お客様をとても大事にしていらっしゃると思いました。

(インタビュアー:滝)

 

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