VOL.7
料理を通して社会に貢献していきたい。
株式会社壽命雄(すめお) 代表取締役社長 倉田政起さん
武蔵小山の駅から徒歩3分の好立地にある「蕎麦割烹 武蔵小山 くらた」。
本格的な日本料理と手打ち蕎麦を提供する落ち着いた大人の雰囲気のお店です。
オーナー店主は夢に向かってチャレンジを続ける30代半ばの若き料理人です。
[ 企業プロフィール ]
・会社名:株式会社壽命雄(すめお)
・店舗名:蕎麦割烹 武蔵小山 くらた
・設立年月日:2014年5月(店舗2014年1月オープン)
・URL:http://sobakappoukurata.jp/
・事業内容:日本料理 手打ち割烹
「蕎麦割烹」という新しいスタイルで料理を提供しています。
お店は、季節の日本料理と手打ち蕎麦の「蕎麦割烹」を提供しています。割烹料理というと季節の日本料理をまず召し上がって頂いて、普通ですと最後に炊き込みご飯や稲庭うどん、お茶漬けなどが出るのですが、うちでは本格的な手打ち蕎麦を最後に召しあがって頂くという新しいスタイルをコンセプトとしています
“料理は人を感動させることができる”と思ったのが始まりでした。
料理人を目指したきっかけは高校時代にふらっとはいった定食屋さんで食べた親子丼がとても美味しくて感動したことからです。80歳近いおじいさんが作っていたのですが、年をとっても人をこんなに感動させることができるのかと。そういう職業が料理なのだと思ったのがきっかけです。それで料理人にあこがれ目指すようになりました。
そして日本料理の「神谷」というお店に修行に入り12年近くいましたが、そこで日本料理の最後に本格的な手打ち蕎麦を出すというスタイルに出会いました。そこで修行を積んだ日本料理と本格的な手打ち蕎麦がいま自分の武器となっています。
もともと30歳くらいで自分のお店を持ちたいと思っていましたので、昨年独立して武蔵小山にお店を持ちました。
起業は夢を実現させるための手段のひとつ。
お店を運営するだけだったら別に会社を設立する必要はなかったと思います。お店を持つというのもひとつの目標でしたが、もっと大きな夢というか目標があってそれを実現させるためのひとつの手段として株式会社を設立しました。
美味しいものを出すお店としてだけで終わるのではなく、社会に対しての存在意義をもち会社として社会貢献をしていきたいと考えています。
前にいた「神谷」では東日本大震災の後、復興の炊き出しイベントに参加したり、異業種と料理のコラボをしたり、巨匠シェフ3人の競演をチャリティで開催し寄付したりしていました。その手伝いをしながら、料理を作ることがいろいろな人の助けになるということを経験しました。その経験があって、自分も料理を通して社会に対し貢献していきたいと考えています。そのためにはまずお店のブランド力を高めていくこと、またそのために今何をすべきなのかを日々考えながら取り組んでいます。
器は同年代の若手の作家のものを多く使っています。
日本料理と器は切っても切れないものなので、お店で使っている器にはこだわりをもっていろいろ集めています。著名な作家さんのものから、自分と同年代の若手の作家さんのものまで幅広く集めています。料理屋というひとつの媒体を使って地方の作家さんや同年代の作家さんとコミュニケーションをとり、これからの日本食や食に係わる人たちと一緒に成長していきたいと思っています。
そのために東京で開かれる個展にはいろいろと足繁く通っています。いい器や作品があった時はその作家さんとお話して、こういったものを作って欲しいなどと希望を伝え作ってもらったりしています。そういう話をする時、自分がこういったお店を構えていること、きちんと会社組織にしていることで話がスムーズに進むので、その意味でも起業してよかったと思っています。
あとに続く後輩たちへの応援メッセ―ジ
やってみないとわからないことってたくさんあります。とにかく何でも挑戦しなければ成功も失敗もないと思います。相談すると止めた方がいいという人もいるでしょうが、ご自分で起業されている社長さん達は、若いうちにどんどん起業した方がいいと言います。私自身も勉強してから起業したわけではなくて、起業して、やりながら覚えていっているという感があります。経験者から話を聞くよりも自分が経験者になってしまうことが一番勉強になるので、まずやってみることだと思います。
インタビューを終えて
「蕎麦割烹 武蔵小山 くらた」はセンターからも近いので時々利用させて頂いていました。
本格的な日本料理と手打ち蕎麦で、落ち着いた雰囲気のお店なので最初に行った時はきっとご年配の方がオーナーなのだろうなと思っていましたが、思いもかけず若いオーナーだったのでびっくりしたのを思い出します。
昨年、小山薫堂氏が企画する若き料理人コンテスト「RED」でシルバーエッグ獲得されたり、日本料理コンペティションでは全国三位を受賞されています。いろいろなことにチャレンジされ、お店のブランド力を高めていらっしゃいます。
素敵な器は倉田さん自らが個展をまわって同世代の若い作家さんの作品を集めていらっしゃるとのこと。休みの日も時間を惜しんで活動されていてとても前向きな感じがしました
(インタビュアー:滝)
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