武蔵小山創業支援センターインキュベーションマネージャー
中小企業診断士 川瀬朋子によるコラム!
無形サービスで起業しよう!
~ビジネスモデルの全体像を設計する~

はじめに
皆さん、こんにちは。武蔵小山創業支援センターインキュベーションマネージャーの川瀬です。
私はふだん、自分のビジネスとしてコーチングスクールを運営しており、経営者やコンサルタント、個人事業主を対象にコーチングを教えています。他にも、個人のクライアントさんへのコーチングや、企業の従業員に対する研修やコーチングなど、コーチングという無形サービスを軸にしながら事業を展開しています。
そこでこのコラムでは、無形サービスの起業に役立つ情報を、3回シリーズでお届けいたします。
私はふだん、自分のビジネスとしてコーチングスクールを運営しており、経営者やコンサルタント、個人事業主を対象にコーチングを教えています。他にも、個人のクライアントさんへのコーチングや、企業の従業員に対する研修やコーチングなど、コーチングという無形サービスを軸にしながら事業を展開しています。
そこでこのコラムでは、無形サービスの起業に役立つ情報を、3回シリーズでお届けいたします。
無形サービスの種類
まず、無形サービスにはどのような種類があるのかを見てみましょう。
コンサルティング
お客様の課題を突き止め、解決策を提案する。
コーチング、カウンセリング
対話と傾聴によって内面から引き出し、ありたい姿に向けたサポートを行う。
講座、研修、セミナー
専門的な知識やノウハウを教える。
運動指導
ヨガやエクササイズなど、運動面の指導を行う。
これらは無形サービスの一例であり、実際にはもっと多くの種類があります。

無形サービスで起業する際のメリットとデメリット
有形商材を持たない無形サービス。起業する際には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
メリット
無形サービスは在庫を持つ必要がないため、少ない資金で始めることができます。多額の設備投資も不要なので、資金面のリスクを押さえながら、小さく始めて大きく育てることができます。身一つで起業できるサービスならば、副業にも向いています。趣味や得意なことを生かして、気軽に始めることが可能です。
デメリット
誰でも気軽に始めやすい一方で、ライバルが多くなりやすいです。そのため、他の競合にはないサービスの独自性を磨き続ける必要があります。また、SNSなどを利用した集客でも競合が多く埋もれがちになるため、やみくもに情報発信をしても効果が出ずに、心が折れる可能性があります。
メリット
無形サービスは在庫を持つ必要がないため、少ない資金で始めることができます。多額の設備投資も不要なので、資金面のリスクを押さえながら、小さく始めて大きく育てることができます。身一つで起業できるサービスならば、副業にも向いています。趣味や得意なことを生かして、気軽に始めることが可能です。
デメリット
誰でも気軽に始めやすい一方で、ライバルが多くなりやすいです。そのため、他の競合にはないサービスの独自性を磨き続ける必要があります。また、SNSなどを利用した集客でも競合が多く埋もれがちになるため、やみくもに情報発信をしても効果が出ずに、心が折れる可能性があります。
ビジネスモデルの全体像を描こう
これらのメリットとデメリットを踏まえ、無形サービスの起業を軌道に乗せるために、ビジネスモデルの全体像を描いてから始めることをお勧めします。なぜなら、無計画に始めると、せっかく接点を持てたお客様と長期的な関係を築くことができなかったり、そもそも来て欲しいお客様に出会えなかったりといった問題が起こるためです。 まずはコンセプト設計から始めましょう。誰に(ターゲット顧客とぺルソナ)、何を(サービスの内容)、提供価値(顧客が得られるメリット)を明らかにしましょう。

次に、全体のビジネスモデルを設計しましょう。この図はマーケティング・ファネルというものです。ファネルとは「じょうご」という意味であり、新規のお客様と出会ってから関係性を深めていくプロセスを図にしたものです。

タッチポイント
新規のお客様と接点を持つポイントです。詳しくは2回目以降にお伝えします。
フロント
あなたのサービスの「お試し的な商材」です。無料でも有料でも構いませんが、気軽に購入しやすい価格で、この先に控えている「バックエンド1」を受けてみたいと思ってもらえる内容とします。
バックエンド1
あなたのサービスをしっかり体験できる「メイン商材」です。ここが全体のビジネスモデルの中でも中心となります。価格はサービス内容にもよりますが、10万単位になることが多いです。
バックエンド2
あなたのサービスの良さを十分実感したお客様が、「もっと充実したサービスを受けたい!」と思ったときにおすすめできる商材です。価格はサービス内容にもよりますが、バックエンド1よりも充実した内容となるため、高額になります。
VIP
バックエンド2を体験したお客様が、「最高にスペシャルなサービスを受けたい!」と思ったときにおすすめできる商材です。この段階まで来ると、1対1で
徹底的にパーソナライズ(個別化)したりフォローアップしたりと、非常に手厚いサービスになりますので、価格は100万単位になることが多いです。
コミュニティ
あなたのサービスを体験したお客様とつながり続けるため、既存のお客様のコミュニティも作っておくと良いです。無料・有料を問いませんが、つながり続けることでお客様の満足度も高まり、口コミにつながっていきます。

次に、全体のビジネスモデルを設計しましょう。この図はマーケティング・ファネルというものです。ファネルとは「じょうご」という意味であり、新規のお客様と出会ってから関係性を深めていくプロセスを図にしたものです。

タッチポイント
新規のお客様と接点を持つポイントです。詳しくは2回目以降にお伝えします。
フロント
あなたのサービスの「お試し的な商材」です。無料でも有料でも構いませんが、気軽に購入しやすい価格で、この先に控えている「バックエンド1」を受けてみたいと思ってもらえる内容とします。
バックエンド1
あなたのサービスをしっかり体験できる「メイン商材」です。ここが全体のビジネスモデルの中でも中心となります。価格はサービス内容にもよりますが、10万単位になることが多いです。
バックエンド2
あなたのサービスの良さを十分実感したお客様が、「もっと充実したサービスを受けたい!」と思ったときにおすすめできる商材です。価格はサービス内容にもよりますが、バックエンド1よりも充実した内容となるため、高額になります。
VIP
バックエンド2を体験したお客様が、「最高にスペシャルなサービスを受けたい!」と思ったときにおすすめできる商材です。この段階まで来ると、1対1で
徹底的にパーソナライズ(個別化)したりフォローアップしたりと、非常に手厚いサービスになりますので、価格は100万単位になることが多いです。
コミュニティ
あなたのサービスを体験したお客様とつながり続けるため、既存のお客様のコミュニティも作っておくと良いです。無料・有料を問いませんが、つながり続けることでお客様の満足度も高まり、口コミにつながっていきます。
まとめ
今回は、無形サービスの種類とメリット・デメリットについて解説し、起業する前にビジネスモデルの全体像を設計しておくことが重要であるとお伝えしました。 次回は無形サービスのマーケティングについて解説します。お楽しみに!
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