武蔵小山創業支援センターインキュベーションマネージャー
中小企業診断士 江崎美季子によるコラム!
起業家が活用したい補助金「持続化補助金」の申請書の書き方ポイント
~経営計画書の書き方編~
 


 

はじめに

皆さん、こんにちは。武蔵小山創業支援センターインキュベーションマネージャーの江崎です。

前回の私のコラム#4「起業家が活用したい補助金・助成金について」の中で、持続化補助金の申請を検討している方に向けて、申請すべきかどうかの判断をする際にやっていただきたいことについてお届けしましました。
今回から2回にわたり持続化補助金申請にあたって作成が必要な、経営計画書、事業計画書の書き方についてお届けします。


応募時提出資料・様式集をダウンロード

 最初にやることとしては、持続化補助金のサイトから「応募時提出資料・様式」のファイルをダウンロードです。ダウンロード後は、ファイル中の経営計画、補助事業計画のフォーマットを確認しましょう。


経営計画書のフォーマット上方に赤字で、経営計画及び補助事業計画(Ⅱ経費明細表、Ⅲ資金調達方法を除く)は最大8枚程度までとしてくださいと記載されていますので、両方合わせて8頁におさまるように作ってゆきましょう。

 

経営計画書の作成

経営計画のフォーマット上には、1.企業概要 2.顧客ニーズと市場の動向 3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み 4.経営方針・目標と今後のプランとそれぞれ記載されていますので項目ごとに考えてゆきましょう。


1.企業概要:ここでは自社の沿革や自社で提供する製品やサービスの内容、価格について書きましょう。提供する製品やサービスを記載する際は「誰に」「何を」「どのようにして」提供しているのかを意識されると良いでしょう。製品やサービス内容について、写真やイラストを加えるなど読み手が自社の事業内容をイメージしやすくなるようにしましょう。また、ビジネス内容が複雑で文章だけでは伝わりにくい場合は、適宜ビジネスモデル図を使うと良いでしょう。
また、既に事業活動を行っている場合は、顧客からの評価についても記載し次の2.顧客ニーズと市場の動向へのつながりがスムーズになります。
創業したての方やこれから創業するという方は計画として顧客からの評価以外は同様の内容を記載します。なお、創業したての方やこれから創業する方については、売上実績がないため、事業活動ができると審査員にアピールする材料が必要です。今までのキャリアや実績のこういった点を活かして事業運営ができるということを記載されることをお勧めします。

2.顧客ニーズと市場の動向:顧客ニーズについては、1.企業概要の「誰に」で示した自社の顧客の抱える悩みや要望(ニーズ)を明らかにしたうえで、そのニーズにどう自社の製品、サービスが応えることができるのかを記載しましょう。また競合他社でなく自社が選ばれる理由についても触れることができるとそれが自社の強みの項目でも触れることができるのでなおよいでしょう。また、市場の動向については競合の動向や顧客の増減などの売上げに関係するような自社を取り巻く環境の変化と今後の見通しについて記載しましょう。

3.自社や自社の提供するサービスや製品の強み:ここでは、想定される競合に対して自社がどういった点で優位であるかを記載し、差別化をアピールする部分です。なお、競合設定は自社と同じくらいの規模や商圏が同じである企業を設定すると良いでしょう。

4.経営方針・目標と今後のプラン:ここでは今までの内容を踏まえて今後の具体的な経営方針や目標、またそれらを達成するために具体的な行動(いつ、何をするのか)を記載します。この部分が、補助事業計画書の内容に紐づいていることが必要です。つまり、経営方針や目標達成のための活動するにあたり補助金を活用するというように繋がっていないと、補助金活用の必要性を読み手に訴えることができずに非採択となってしまいますので注意が必要です。
 

次回の担当するコラムテーマは

 今回は以上です。次回は事業計画書の書き方についてお届けします。



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